2019年03月07日

距離感

おかっちが子供の頃は、テレビに出るスターやアイドルには、

同じ人間とは思えないような距離感がありました。

アイドルはトイレにも行かないのではないか、というような幻想がありました。(笑)

しかし、今ではAKBの握手会など身近に感じれるアイドルの方が人気が出ます。

ジャニーズのアイドルも、初期のトシちゃんやマッチなどには

親近感というよりも一般人とは違う雰囲気の方が強かったと思いますが、

今の嵐やその他のジャニーズのアイドルには、かっこいいけど身近にいても

おかしくないという雰囲気を感じます。

おかっちはアイドルオタクとちゃうけろface02

時代の流れというものをこういうところからも感じます。

おかっちが仕事をはじめたころの、「リーダーシップ」というのは、

プロ野球の故星野監督のような部下をぐいぐい引っ張っていける人のことをイメージしてたんやけど。

リーダーには、下の者に有無を言わせない圧力を持っていなければ統率することはできないと思っていました。

俗にいう「カリスマ」的な要素が必要なんだと思っていました。

しかし最近では、リーダーには、「カリスマ性」よりも「親近感」の方が大事ではないかと思います。

頭ごなしに命令しても聞いてくれるのは昭和世代までで、

平成時代は、「ゆとり世代」「悟り世代」と言われていますが、

頭ごなしで言っても自分で納得しないと心からは動いてくれないような気がします。

価値観が移行していることに気づかないといけないのだと思います。

昔は年を重ねるだけで尊敬の対象になりましたが、

今では年を重ねていたり上司というだけでは尊敬の対象にはならないし、

「自分が納得しないと自発的には動けない」という時代です。

「納得」してもらうためには、まずは相手に心を開いて自分が

考えていることを話してもらわなければなりません。

その際に「自分が考えていることを素直に話すと怒られる可能性がある」と思ってしまうと、

相手は怒られない範囲でしか本心を話してくれなくなります。

スタートは「相手が本心を話してくれる」ことにあるのであれば、

上司と部下や親子にとって大切なことは「安心感」や「親近感」なのではないかと思います。

「上司のいうことを聞け!」とか「親の言うことは絶対だ!」というスタンスでは

今の時代はコミュニケーションが取れない時代のように感じます。

確かに部下や子供は間違っていることも多いでしょう。

しかし、間違っているからと言って頭ごなしに否定してしまうと、

その後の信頼関係は閉ざされてしまいます。

たとえ相手が間違っていたとしても、それを頭ごなしに否定するのではなく、

どう間違っているのかを「伝えて」いかなくてはいけない時代なのだと思います。

自分の中で「常識」になっていたり「当たり前」になっていることを、

「なぜ??」という視点で伝えていくことはすごく骨の折れる作業だと思います。

しかし、これからの時代にこの作業を「面倒くさい!」と思ってはしょってしまうと、

コミュニケーションは取れない時代に突入していることに気づかないと

「頑固おやじ」で孤立してしまう時代になってくると思います。

「伝える技術」という本がベストセラーになったのも、

今の時代「伝えること」に悩んでいる人が多いことを象徴しているような気がします。

ダーウィンの進化論で、「強いものが生き残るのではなく、変化できるものだけが生き残れる」

ということを言われていますが、これからの時代はどう伝えていくかということを真剣に考えた時に、

伝える前に「どう聞いてもらえるか?」

聞いてもらうためには「どういう信頼関係が必要か?」

信頼関係を築くためには「どういうかかわりを持っていくべきか?」

ということを考えていくと、日常の自分の言動がいかに大切なことかを認識させられます。


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Posted by おかっち at 08:48│Comments(0)最近思う
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